ちょっと専門的な話になりますが、
3DCGで背景にHDRIを使ったIBLは、簡単でかつ3DCGの出来映えがよくなるので
3DCG作成ソフトの違いや、プロ・素人に関係なく、皆さんよく使います。
つまり単一な照明と比べて、HDRIの背景での環境光はとてもリアルに見える訳です。

HDRI背景を自作する理由
HDRIは最近はフリー素材も増えて、入手は簡単になってきました。
しかし、HDRIの背景素材はちょっと不便な所があります。
自分の作ったCGのイメージとちょっと背景のテイストが合わない、とか良くあります。
また、野外の背景素材では良いのですが、室内になるとまた問題があります。
カメラの位置が固定されてしまうのです。
普通なら、3DCGを作る時にカメラを動かせば、背景も追従しますが、
既に背景が1枚の画像として貼り付いていますので、カメラをどんなに動かしても背景が動かない訳ですね。
Shade3Dなら自分で作ったCGをそのままHDRIファイルに出来て、背景素材に使用できますので、
自分のCGにも相性がよく、カメラの位置を変えたければ、また背景素材から作り直せばいい訳です(手間ですけど)
自作HDRI:作り直し前


タイトルは栄屋支店の内観です。天井・床・壁があるだけで店内にはほとんどなにもないですね。
これを背景に使ってのコーヒーセットのCGは


上で話した通り、HDRIは作品へのクオリティに影響する、と言う事は
この背景素材の情報量が増えれば、もっと普段のCGのクオリティが上がるはず!と考えました。
自作HDRI:作り直し後


作り直し前の店内をベースに、沢山の雑貨や家具を配置しました。
実際の雑貨屋さんよりは物は少ないですが、前よりはにぎやかになったかなと。
さあ!これで同じコーヒーセットのCGを作ったら!!(期待)


ん?
ん~?
・・・思ったより、あんまり変わらなかったですね。
結論:自作HDRIは作り直しても、期待する程クオリティUPしない
細かい色味を見比べると、確かにクオリティは上がってますが、大きくは変わらなかったですね。
逆に言うのであれば、簡単でも良いからHDRI背景素材を用意しておけば、
十分効果が得られている、と言う事ですね。
あ、勿論Himenoは新しく作り直した背景を使いますが。


