立ち振る舞いの重要性
礼儀作法やマナーについてのお話ではありません、広い意味では多少通じる所ではありますが
自身の心身の健康と、ひいては相手の状態を察する目安になるお話です。
以前の記事で、「簡単にでも姿勢を普段からチェックする事は、自身の心身のメンテになります」と話させて頂きました
これが止まった姿ではなく、動いてる姿、動作=立ち振る舞いになると、より顕著にその人のコンディションが分かります。
ひるがえすと、立ち振る舞いに気を付けている人は自身のセルフチェックの重要性を知っておられる方です。
例えば最近はフィギュアスケートが人気のスポーツですから、皆様よく色んな選手の演技を見られるかと思います。
すると、「この人、ちょっと調子悪そうに見える」と感じた事はないですか?
スケートでジャンプする前後で体幹の軸がブレているのが分かると、着地がうまくいくか不安になりますよね。
これはどのスポーツでも共通する所が大きく、1つのスポーツで1流とまで言われる選手や指導者になられた方は、
他の知らないスポーツであっても、その選手のコンディションが分かる(分かってしまう)ようになります。
これは日常生活の動きでも同じことが言えます。
歩く、座る、立つ等で、体幹・重心・軸、前後左右でブレがあると、関連した怪我や不調が考えられます。
つい楽だからと変な動作をされていたら、一度ご自身を見返してみて下さい。
相手の心身に気を配れるようになる
この事を気に掛けると、ご自身の周囲の方の健康状態(の目安)まで見えてきます。
他人の猫背を注意すると、おせっかいと思われますが、さりげない気配りは良いかと思います。
そして、更にこの理解は深く進める事ができます。
相手の足音ひとつ、立ち振舞い(物腰)にまで注意を向ける事で、どんな人物かを察知する事も出来ます
もし、目の前の人が体幹がブレながら、重心が後ろに下がったまま、ドタッドタッと歩いていたら…だいたい分かりますね。
逆にカッカッと規則正しい足音はカッコいいものですね。
メンターの場合
結局この話も2人のメンターから学んだ事です
1人目のメンターは競技に通じた方なので、体術に詳しく、たまに私に「見てみろ、ココとココがブレてる奴は調子が悪い」と教えて下さいました
(多分私に指導する側の視点を持たせて、意識を引き上げたかったようですが)
2人目のメンターはスポーツ未経験者なのですが、この姿勢・物腰について精通していました。
3次会でダーツに連れて行って貰いましたが、独学とは思えない程綺麗なフォームでした。
「フォームが綺麗です」と褒めると、「まっすぐ立って、まっすぐ狙うのが道理だろう」と返されました。本当にスポーツしたことがないのかと思う程にシンプルで強い理論です。
優れた方は誰しもが姿勢が良いとまでは申しませんが、ひとつの目安として
姿勢・立ち振舞いに気を配ってみてはいかがでしょうか。